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コロナウイルスと裁判期日

2020.04.07更新

 桜も盛りを過ぎて新学期が始まりました。

 今年はコロナウイルスが流行っていますので、なるべく外には出ないようにしています。(もとから引きこもっていることが多いですが・・)

 今日にも緊急事態宣言がなされるとのことで、皆様も不要不急の外出はお控えください。

 現在、コロナウイルスの影響で、多数の人が集まるイベントはほとんど中止になっています。

 裁判はどうなっているかと言いますと、延期になる期日もあるにはありますが、基本的には予定どおり行っていることが多いようです。

 最近、Zoomなどのウェブツールを使用して会議する試みが様々な業界でなされていますが、裁判所ではZoomを使った期日は行われません。

 これは、民事訴訟法等の裁判に関する法律に、裁判の方法・ルールが定められており、現行法では、ウェブ会議を利用した期日が認められていないからです。

 ただ、コロナウイルスが流行する前から、裁判所でもMicrosoft Teamsを利用したウェブ期日への移行を目指しており、今年の2月頃から福岡地方裁判所でもMicrosoft Teamsを利用した期日が行われています。(なお、Microsoft Teamsを利用してできるのは、弁論準備手続きだけであり、原告・被告のうち一方の当事者は出廷する必要があります。)

 原告・被告ともウェブ上での出廷を認めるためには、法律の改正が必要です。ですので、原則として裁判所に出廷するというルールは直ぐには変わらないと思います。

 私は、福岡市商工会議所の若手会員が加入する「福商ビジネスクラブ」という団体に所属しています。ビジクラの皆で、Zoomなどのウェブツールを使って、例会や会議を行おうと建設的な話し合いを行っています。

 私は、どちらかというと保守的な人間なので、コロナウイルスを拡散させないという条件の中で、前向きにやれることをやろうとする仲間を見ると、自分に無い(欠けている)ものを感じて、とても刺激を受けます。

 このような事態だからこそ、端から諦めるのではなく、自分にできることをきちんとやっていきたいと思います!

投稿者: 弁護士 天野広太郎

ゴーン氏の逃亡について思うこと

2020.01.09更新

 皆様、明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。

 保釈中のカルロス・ゴーン氏がレバノンに逃亡したとのことで話題になっています。

 近頃、保釈中に逃亡してニュースになることが非常に多く感じています。

 なお、保釈中に逃亡すること自体は犯罪とはならず、裁判所に納めている保釈金が没収されるだけです。(逃走したことが一般情状面で大きなマイナスとなり、判決の量刑には関わってくるでしょうが・・)

 刑事弁護を担当する私の立場からすると、保釈中に逃亡することは本当に止めていただきたいです!

 保釈中の逃亡者が増えると、被告人の逃亡を恐れた裁判所が保釈許可をなかなか出さなくなったり、逃亡できないよう保釈金の金額を吊り上げたり、これから保釈申請を行う被告人にとって大きなマイナスの影響が生じると思います。

 被告人の中には、家族の生活費を捻出したり、会社を破綻させないようにするために、どうしても留置場の外に出る必要がある人もいます。

 今回の逃亡事件は、そのような被告人に悪影響が出てしまうものだと思います。

 日本の有罪率が高すぎるという点ではゴーン氏に同感ですが、今回の逃亡事件はいただけないと思いました。

投稿者: 弁護士 天野広太郎